解説【モダニズム文学とは】—新感覚派、新興芸術派、新心理主義の違いを分かりやすく—

作家
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はじめに「ニッチな潮流」

日本文学史において、まるで”突然変異”のように現れ、流れ星のように消えていった文学潮流がある。

それが「モダニズム文学」と呼ばれる潮流である。

文学好き、とりわけ、近代文学好きの方は多くおられるだろうが、

「芥川が好き!」とか、

「太宰が好き!」とか、

「中也が好き!」とか、

まぁ、大方がそんなところではないだろうか。

「横光利一が好き!」とか、

「堀辰雄が好き!」とか、

「伊藤整が好き!」とか、

そんな人に、僕はいまだかつて出会ったことがない。

ということで、「モダニズム文学」というのは、日本文学史において、かなりニッチでマイナーなジャンルなのである。

だけど、「モダニズム文学」には特筆すべき事柄がたくさんあるし、中には文学史における不朽の名作だって少なくない。

そこで、この記事では、そんなニッチでマイナーな「モダニズム文学」について徹底解説をしたい。

「新感覚派と新興芸術派って何が違うの?」とか、

「新心理主義って、何を主張しているの?」とか、

文学好きでも、あまり整理できていないポイントについても、詳しく解説をしているので、ぜひ参考にしていただければと思う。

それでは、最後までお付き合いください。

 

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モダニズム文学とは

定義や文学理念

「モダニズム文学って何?」という話から解説をしようと思う。

さっそく、モダニズム文学の定義を示すと以下の通りになる。

【 モダニズム文学の定義 】

・近代西欧文学の手法や理念を意識的に取り入れた、これまでにない新しい日本文学

さて、こう聞いて、ちょっと文学をかじったことがある人なら、きっとこう思うだろう。

「いや、日本の近代文学って、そもそも西欧文学の手法や理念を輸入してできたものじゃなかったっけ?」

うん、この指摘はかなり鋭い。

詳しく以下の記事を参考にしてほしいのだが、確かに、日本の近代文学は西欧文学を輸入したことで始まったのだといえる。

【 参考記事 坪内逍遥『小説神髄』の文学論を解説―写実主義・日本文学とは何か―

しかし、明治に始まった日本近代文学は、その後、写実主義、擬古典主義、ロマン主義、自然主義、反自然主義と様々に姿形を変えながら、日本独自の文学に変わっていった

その日本独自の文学として、もっとも代表的なものが「私小説」という文学形式である。

モダニズム文学を目指す作家たちのほとんどは、この「私小説」という文学形式に強い反発と嫌悪感を抱いていたのである。

だからこそ、彼らは、こう思ったのだ。

「改めて、西欧文学の手法やテーマを取り入れることで、これまでの日本文学を乗り越えてやろう」と。

もともと、こうした志を持つ連中というのは一定数存在していたようなのだが、そうした連中が本腰を入れてモダニズム文学運動を起こす、大きなきっかけとなった出来事がある。

それが、「プロレタリア文学」の誕生だった。

プロレタリア文学への反発

詳しくは以下の記事を参考にしてほしいのだが、プロレタリア文学というのは、大正から昭和初期にかけて生まれた文学潮流の一つである。

【 参考記事 解説「小林多喜二とプロレタリア文学」―『蟹工船』の内容や代表作家などを紹介—

プロレタリア文学が目指したもの、それは、

「文学によって、社会主義革命を実現させること」であった。

当時の日本は、第一次世界大戦後のバブル経済の中で、貧富の差が非常に大きい社会だった。

多くの労働者が低賃金の重労働を強いられ、一部の富裕層に搾取され続ける現状に、プロレタリア文学の作家たちは大きな問題意識を持っていた。

そこで、

「筆一本あれば、この社会をただせるんじゃないか?」

そんな風に考えた作家たちが、「人々の労働環境がいかに過酷であるか」、「資本主義がいかに人々を苦しめているか」を文学にしたため始めたというわけだ。

つまり、プロレタリア文学の作家たちは、

「文学は政治の手段だ」

と、考えていたのである。

モダニズム文学は、こうしたプロレタリア文学への反発をきっかけとして発展していったといっていい。

「文学は手段だ!」と主張するプロレタリア文学に対して、

「いやいや、文学は言葉の芸術でしょ!」

と、文学の自律性を主張したのが「モダニズム文学」なのである。

ちなみに、双方の文学に対する姿勢を比較すると、次のようにまとめることができる。

プロレタリア文学の立場 】

・文学は社会主義思想を表現したものである。

・文学は社会主義革命の具体的な形である。

・文学は詰まるところ政治的なものである。

【 モダニズム文学の立場 】

・文学は美的な方法論を追究したものである。

・文学は美的な表現法を追究したものである。

・文学は詰まるところ芸術的なものである。

こんなふうに、モダニズム文学というのは、あくまで「芸術としての文学」に強いこだわりを持っている。

そして、その「芸術としての文学」を実現するために、モダニズム文学作家達が参考にしたもの、それが「西欧文学」だった。

お手本となった西欧文学

では、モダニズム文学作家たちが参考にした「西欧文学」とは、具体的にどのようなものだったのだろう。

それは一般的に、次の作家らの作品だといわれている。

【 影響を与えた作家 】

・ジョイス(アイルランド作家)

・プルースト(フランス作家)

・フロベール(フランス作家)

・コクトー(フランス作家)

・モーパッサン(フランス作家)

・ジッド(フランス作家)

こうしてみると、その多くがフランスの作家であることがわかる。(なお、これらの作家らは明治以降、多くの作家たちに愛読された者ばかりである)

また、モダニズム文学の中でも、とりわけ「新心理主義」と呼ばれる連中は「フロイト」という心理学者にも大きく影響を受けている。

では、こうした作家らの作品を参考にした「モダニズム文学」には、どのような特徴があるのだろう。

それは本来”十把一絡げ”にまとめるべきものではないのだが、あえて特徴を抽出するなら、次のようになるだろう。

【 モダニズム文学の大きな特徴 】

・奇抜な文体を採用している。

・道徳、倫理、思想を排除している。

・伝統的「私小説」を退けている。

後述するが、「モダニズム文学」といっても、色んなグループや立場があるので、一概に語ることは難しい中、それでもこの3つは大きな共通点と考えて良いだろう。

奇抜な文体については、「美的な表現とは何だろう」の追究の結果だし、思想の排除も「文学は政治の手段じゃない」という抵抗の表れだし、私小説への嫌悪も「自分語りなんて芸術じゃない」という理念の表れだといえる。

3つのグループ

先ほども軽くふれたが、「モダニズム文学」といっても、大きく3つのグループに分けることができる。

【 3つのグループと特徴 】

新感覚派
…主に感覚的に新しい文体を模索した。

・新興芸術派
…主に文学で芸術や美を追究した。

・新心理主義
…主に人間の「意識の流れ」を書こうとした

もちろん、これらのグループは大前提として「芸術としての文学」を追い求めた点で共通しており、正直言ってあまり大差はないといっていい。

とはいえ、それぞれの活動拠点が違っていたり、文学に対する考え方も若干違っていたりするので、文学史的には一応区別をされている。

さて、この3グループの関係について簡単に説明をしてみよう。

まず、日本のモダニズム文学の“走り”は「新感覚派」だといっていい

彼らは『文芸時代』という文学雑誌で活躍していた連中なのだが、その頃、ほぼ時を同じくして、その新感覚派の理念を受け継ぎ『新潮』を中心に文学運動を展開する連中が現れる。

それが、「新興芸術派」である。

やがて、その「振興芸術派」の中から、とりわけフロイトなどの影響から「人間心理」(意識の流れ)を丹念に描写しようとした連中が現れる。

これが「新心理主義」と呼ばれる連中である。

ただし、「振興芸術派」と「新心理主義」、両者の線引きはとても難しく、たとえば堀辰雄という作家をめぐって「振興芸術派」に分類するか、「新心理主義」に分類するか、専門家によっても意見が違っていたりする。

では、続いて、それぞれのグループについてもう少し詳しく説明をしてみよう。

新感覚派とは

新感覚派とは何か、結論をいうと次の通りである。

【 新感覚派とは 】

・1920年代から1930年代に生まれた文学潮流の1つ。

・西欧文学の手法を採用し、新たな文学の可能性を模索する。

・倫理、道徳的内容を意識的に排除しようとする。

・文芸誌『文芸時代』を創作の場とする。

・代表的な作家に「横光利一」や初期の「川端康成」がいる。

以上が新感覚派の定義になる。

まず、新感覚派の大きな特徴として、「西欧文学の手法を採用した点」「新たな文学を生み出そうとした点」の大きく2点が挙げられる。

こうした新感覚派の代表的作家としてあげられるのが「横光利一」と「川端康成」である。

ただし、川端康成の場合、あくまで「初期の作品」に限定されている。

『伊豆の踊子』は新感覚的感性が表れた作品と言われているが、その他の作品のほとんどが新感覚派とは無縁な作品である。

一方の横光利一の作品には新感覚的な作品が多く、しかも、横光は自らのライフワークとして新感覚派運動(新たな文学の追求)に取り組んでいた。

特に『蠅』『機械』という作品は、新感覚はの代名詞ともいえる作品で、その評価も高い。

そうした事情もあって、一般的には「新感覚派=横光利一」と認識されている。

実際に、新感覚派運動が起こったのは、1920年代~1930年代と言われているが、それは、おもに横光利一が活躍した時代とほぼ一致している。

では、そもそも「新感覚」とは、一体なんなのだろう

何が「新」で、「感覚」というのはどういう意味なのだろう。

それについては、横光自身が次のように説明している。

そこで、感覚と新感覚との相違であるが、新感覚は、その触発体としての客観が純粋客観のみならず、一切の形式的仮像をも含み意識一般のいずれの表彰内容をも含む統一体としての主観的客観から触発された感性的認識の資料の表象であり……( 以下省略 )

正直もう、何を言っているのか分からないので、引用を途中でやめてしまったが、こんな感じで「新感覚」が何であるのか、はっきり定義することは難しいのである。

というか、たぶん横光自身も「新感覚が何であるのか」明確に言語化することができなかったものと思われる。

新興芸術派とは

新興芸術派とは何か、結論をいうと次の通りである。

【 新興芸術派とは 】

・1920年代に新感覚派から派生した文学潮流の1つ。

・プロレタリア文学に対する抵抗感を強く持つ。

・芸術を強く意識し、文章によって美を追究する。

・文芸誌『新潮』を創作の場とする。

・代表的な作家に「井伏鱒二」や「梶井基次郎」がいる。

以上が新興芸術派の定義になる。

新感覚派から派生した新興芸術派だが、実はこちらにも明確な線引きというものは存在していない。

ただ、両者の違いをあえて言うなら、新感覚派が「新しい文体の追究」に関心が強かったのに対して、新興芸術派は「芸術・美の追究」に関心が強かったと言うことになる。

また、新感覚派が”新しさ”を「文体」に求めたのに対して、新興芸術派の作家の多くが新しさを「テーマ」や「題材」に求めたといえる。

たとえば、井伏鱒二の作品は『山椒魚』『夜ふけと梅の花』『屋根の上のサワン』などから見て取れるように、人生の悲哀とユーモアがないまぜになった独特の世界観が描かれている。(「さよならだけが人生だ」という井伏の言葉はあまりに有名。)

また、梶井基次郎の普及の名作『檸檬』では、新感覚派が嫌悪したリアリズムに近い文体を採用しつつも、作者の独特の“美学” が展開されている。

ちなみに、新興芸術派の嘉村磯多という作家は、ゴリゴリの「私小説」を描く作家なのだが、作品に流れる自己嫌悪や罪意識、劣等感がハンパないので、「自虐文学の極北」とか言われている。

本来、モダニズム文学とは「私小説」を忌み嫌う傾向にあるはずなので、嘉村磯多は明らかに異質な作家なのだが、その「破滅的な美の追究」こそ新興芸術派と言われるゆえんなのだろう。

こんなふうに、新興芸術派の作家には「芸術としての文学」を強く意識していた共通点がありつつも、そのテーマや題材などは雑多で、バラエティに富んでいる。

新心理主義とは

【 新心理主義とは 】

・1930年代に新興芸術派から派生した文学潮流の1つ。

・人間心理を新しい手法で明確に書き表そうとする。

・フロイト、ジョイス、プルーストからの影響が強い。

・「意識の流れ」、「内的独白」の手法を採用している。

・代表的な作家に「伊藤整」や「堀辰雄」がいる。

以上が新心理主義の定義になる。

新興芸術派から派生した新心理主義だが、実はこちらにも明確な線引きというものは存在していない。

とはいえ、新心理主義には大きな特徴がある。

それは、「人間心理を明確に描こうとする」ことだ。

ここでいう「人間心理」というのは、当時、ようやく日本にも知られつつあった「フロイト」の精神分析学にのっとったものであり、新心理主義の作家たちは「無意識」の領域に対する問題意識が強い。

そんな新心理主義の代表作家は、なんといっても伊藤整である。

彼は「新心理主義の理念や方法論」を、自著『新心理主義文学』において説明をしている。

そこで、人間の精神活動を「意識の流れ」として書き出すことを試みたジョイスを紹介している。

また、伊藤の作品の中には「内的独白」を基調としたものが多く、この点も伊藤が「新心理主義作家」といわれるゆえんだろう。

その他にも、プルーストの影響を強く受け『風立ちぬ』『聖家族』でその実践を試みた堀辰雄がいる。

ちなみに、横光利一の代表作『機械』も、プルーストの影響を強く受けていると言われており、横光もまたこの作品で「人間心理」を描こうと試みた。

「横光=新感覚派」という認識は確かに一般的なのだが、実際のところ、彼もまた「新心理主義」的作品を残しているわけだ。

ということで、モダニズム文学には「新感覚派」、「新興芸術派」、「新心理主義」という区分けはあるものの、その線引きはとても難しく、専門家の間でも解釈が分かれるということを改めて強調しておきたい。

モダニズム文学の挫折

以上、「モダニズム文学」について解説をしてきた。

改めて、新感覚派、新興芸術派、新心理主義、さまざまな立場がありながらも、三者には大きな共通点がある。

それは、「既存の日本文学を乗り越えようとした」というものだ。

記事でも触れたが、当時の日本文学は、ありのままを描こうとする「リアリズム小説」や、「私小説」が主流となっていた。

モダニズム文学を標榜する作家というのは、まさに、この「リアリズム小説」や「私小説」を乗り越えるべく、斬新で前衛的な文体を模索したのだといえる。

それは、新感覚派、新興芸術派、新心理主義、すべてのグループに大なり小なり、共通して見られる傾向だった。

ただ、実はもう一つ、すべてのグループに共通する大きな点がある。

それは、

「新たな文体の追究に挫折した」

という点である。

モダニズム文学が短命であった最大の理由は、

「結局のところ、日本文学に最もマッチする文体は“リアリズム”だったから」

ということになる。

実際、若い頃に「モダニズム文学」に情熱を注いだ作家たちも、その多くは晩年になって「リアリズム小説」に回帰している。

それは、「自分たちがやりたいことをやるために、モダニズム的文体はマッチしない」ということに、彼ら自身が気付いたからだった。

結局、モダニズム文学が証明したことは、

「日本文学にもっとも相性が良い文体は、“リアリズム”である」

ということなのだ。

ひるがえって、芥川賞など、現代の“純文学”に目を向けてみると、やはり「リアリズム」の手法がまだまだ一般的であるといっていい。

日本人とリアリズムについての考察は、それこそ膨大な論文があるだろうし、この記事でやるにはあまりに壮大なテーマである。

ただ、「なぜ日本文学はリアリズムを採用したのか」というテーマについて、あえて僕の結論を言うなら、

「日本人は人工物より、自然を愛する傾向にある」

ということになる。

「芸術」(人工)を追究した作家たちも、最後は「写実」(自然)に回帰した。

このことは、「日本人とは何か」を考える上で、有効な視点を僕たちにあたえてくれる。

そうした意味でも、モダニズム文学の登場は興味深い。

日本文学史に突然変異のように現れ、そして流れ星のように消えていった「モダニズム文学」

なかなか取っつきにくい作品が多いとは思うが、じっくりと読んで見る価値は大いにある。

以上、「モダニズム文学」についての解説記事はおしまいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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