哲学 書評・感想『死者と霊性』(末木文美士 編)―人文学に光を― 「目に見えないもの」「語りえないもの」は追放してきた近代。「死の意味」を問うことは無意味なものとされてきた。だけど、いま世界は多くの「死」と直面している。いまこそ人々は「死者」や「霊性」を取り戻さなければならない。そのアプローチとして「人文学」と呼ばれる学問領域の意味は、間違いなく大きい。 2021.09.03 哲学宗教宗教・哲学
哲学 考察・解説『乳と卵』(川上未映子)ー哲学と文学の奇跡的な融合ー 芥川賞受賞作である『乳と卵』には、多くの哲学的問いを持つ文学作品だ。この記事では「登場人物とあらすじ」についてまとめ、作品が持つ哲学的テーマについて考察をしていきたい。 2021.08.16 哲学宗教・哲学文学文学・言葉
哲学 感想・解説『体験の哲学』(飲茶) ー人生を豊かにする哲学ー 哲学を超わかりやすく解説してしまう飲茶氏。本書は彼による、哲学の実践書。人生のリアリティを取り戻すために、ぼくたちには何ができるだろうか。そんなことを考えさせてくれる。 2021.06.26 哲学宗教・哲学文学・言葉
哲学 内容を解説『言語にとって美とはなにか』ー吉本隆明の言語観 ー 吉本隆明の著作はどれも難解なものばかり。いわゆる「速読」なんかでは、決して太刀打ちできない。まさしく「文章と格闘する」といった姿勢が求められる本だ。そんな吉本の文章には、彼の熱量や力強さのようなモノがみなぎっている。この記事では主に吉本の言語観に触れつつ、ソシュールと親鸞との関係についても考察してみたい。 2021.05.26 哲学宗教・哲学文学文学・言葉言葉
哲学 分かりやすく解説『言葉とは何か』(丸山圭三郎)ーソシュールの言語観ー 「結局はコトバ」いろんな本を読む中で、「コトバの持つ力」について実感させられる。今回は、そんな「コトバ」にスポットを当てた言語学者「ソシュール」を紹介しつつ、「コトバの力」について考えてみたい。まさ、最後にオススメの本をいくつか紹介しているので、そちらもチェックして欲しい。 2021.05.25 哲学宗教・哲学文学・言葉言葉
哲学 感想・解説『寝ながら学べる構造主義』(内田樹)ー人間はあてにならない ー 今回は『寝ながら学べる構造主義』(内田樹)という1冊を紹介しながら、「構造主義」という思想について触れてみたい。まだまだ不十分とはいえ、今の社会は少しずつ「多用性を認めようね」という流れにカジを切っているように思える。その流れを生み出した構造主義、それを理解する上でオススメの本をいくつか紹介する。 2021.05.24 哲学宗教・哲学
哲学 解説『狂気の歴史』(M・フーコー)ー正常・異常を決めるもの ー LGBTと呼ばれる人たちがいる。この社会は、まだまだ彼らにとって居心地の良い社会とはいえない。周囲の無理解や悪意によって、生きづらいと感じる人も多いのではないだろうか。「どうして、こうも生きづらいのだろう」。フーコーはその理由をとことんまで考え尽くしたフランスの哲学者だ。彼の思想には「生きづらい人」を擁護しようとする、そんな優しさがあるように思う。 2021.05.14 哲学宗教・哲学文学・言葉
哲学 「なぜ子どもを産むのか」を哲学ー親のエゴ? 反出生主義とはー 「子作り」とか「ベビ活」とかいった言葉が平気で飛び交う昨今。それらの言葉にひっかかりや違和感を覚える。子どもというのは親の意図や都合で「作」ってよいものなのだろうか。「なぜ、こどもを生むのか」ブログでは、このテーマについて考えてみたい。 2021.05.09 哲学宗教・哲学