文学

文学

考察・感想『影に対して』(遠藤周作) ― 「母なるもの」について ―

2020年に発見された『影に対して』(遠藤周作 著) 遠藤周作の文学を考えるうえで、多くのヒントを持つ作品だ。この記事では、『影に対して』のあらすじをまとめ、そのテーマについて考察したい。
文学

考察『フルハウス』(柳美里 )―父の真の目論見は 一体なにか―

「家族」をテーマとして読める『フルハウス』(柳美里 著) ここに登場する「父」の本心は不可解だといっていい。だけど、じっくりと読み返してみると、驚くべきことが見えてくる。あらすじをまとめつつ、そこを考察してみたい。最後に、柳美里のオススメの本も紹介したい。
宗教

考察・解説・あらすじ『沈黙』(遠藤周作)ー日本人にとって宗教とはー

日本を代表する宗教文学『沈黙』(遠藤周作 著) この作品ほど強烈な問題提起を発している作品を、他に知らない。記事では「キリスト教とは何か」「宗教とは何か」といったテーマを中心に、『沈黙』について考察してみたい。
文学

天才芥川賞作家【今村夏子】全作品おすすめ ーあらすじと魅力を紹介—

いま、もっとも人気のある純文学作家のひとり今村夏子。彼女の代名詞「不穏な空気」をまとう作品たちは、沢山の文学ファンを魅了し続けている。今後も活躍が期待される作家だ。今回は、今村夏子の作品をすべて紹介してみた。
文学

考察・解説『こちらあみ子』原作小説― 純粋という美しさ ―

現代文学を牽引している作家「今村夏子」 彼女の書く作品は「生きづらさ」を感じている人たちの胸に突き刺さってくる。今回紹介するのは『こちらあみ子』 間違いなく、今村夏子作品の中で傑作と言えるすさまじい作品だ。その魅力を伝えられればと想う。
文学

考察・感想『火花』(又吉直樹)ーお笑いとは何か、人間とは何かー

日本でもっとも有名な芥川賞作家と言えば、たぶん又吉直樹なのだと思う。文学にあまり興味がなかった人を、読書の世界に引き入れた又吉の功績はとても大きい。今回はそんな彼の作品のテーマや、その魅力について考察してみたい。
哲学

内容を解説『言語にとって美とはなにか』ー吉本隆明の言語観 ー

吉本隆明の著作はどれも難解なものばかり。いわゆる「速読」なんかでは、決して太刀打ちできない。まさしく「文章と格闘する」といった姿勢が求められる本だ。そんな吉本の文章には、彼の熱量や力強さのようなモノがみなぎっている。この記事では主に吉本の言語観に触れつつ、ソシュールと親鸞との関係についても考察してみたい。
文学

解説・考察『コンビニ人間』(村田沙耶香)ー「異常なんて誰が決めた?ー

「純文学」という響きを聞いて、「ああ、国語で読まされる、よく分かんないヤツでしょ?」といった印象を持っている人は多い。そんな人の固定観念を180度ひっくり返してしまうのが、ここで紹介する『コンビニ人間』(村田沙耶香 著)だ。「異常」というレッテルを貼られて、生きづらい思いをしている人たちは必読の1冊。自分を生きづらくしている、その「張本人」とは。
文学

考察・解説『推し、燃ゆ』(宇佐見りん)ー推しに見られる宗教性-

過日の芥川賞受賞作で話題の『推し、燃ゆ』(宇佐見りん 著)を考察する中で、「推しごと」に見られる宗教性について考えてみたい。そして、すさまじい作品を、その若さで書き上げてしまう宇佐見りんの天才っぷりについて紹介していきたい。好例の「おすすめの1冊」も、お見逃しなくチェックしてほしい。
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